中国語I基礎授業日程

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はじめに

本年度の春学期も90分授業合計26回で構成される。
この時間が有意義なものとなるよう最大限の努力をしたいと考えているが、本当に有意義なものとできるかどうかは学生諸君の取り組みに負うところが大きい。授業の質は教師と学生との関係がどこまでインタラクティブに出来るかに依存している。そのイニシアティブを取るのが教師であることは言うまでもないが、学生諸君の積極的参与には成立しない。是非前向きに取り組んで欲しい。

中国語の概要について、授業では概説する機会もあるだろうが、すでにシラバスなど印刷物で説明もあるのでふれない。Web上でも様々な情報が提供されているので、そうしたResourceを活用することを勧めたい。たとえば、中国語学習情報を集めた All About Japanは各種情報へのリンクであり、相当な量の情報がある。折に触れて参照するとよいだろう。

春学期に学ぶべきこと

春学期26回で学ぶべきことは、ただ一つ「発音の基礎」である。
中国語、これから我々が学ぶ「普通话」を特徴づける声調を身につけ、中国語の母音、子音を正確に聞き取り、話せるようにするためには、拼音(ピンイン、と読む。ローマ字による中国語発音表記法)の習得が不可欠だ。

この拼音を学ぶなかで、当然発音だけではなく、初歩的な会話表現を学び、基本的な語彙と文型を学ぶことになる。この授業では教科書として「話す中国語」(北京編1,2)を採用している。この教科書では留学生の森理香さんが中国人学生の王麗さんと親交を深めてゆくストーリーを追いながら、文法を学んでゆくというスタイルになっている。

例年どおりならば、おおむね次のようなスケジュールになる。

日程表:主要行事のみ

試験日程はあくまでも予定なので、別途詳細を確認すること。
日付内容説明
第1期発音基礎独自教材
04/10第1回:オリエンテーション今日の説明
第2期基本文型Unit2
05/12【発音確認】テスト70点未満は再試験
05/22【暗誦】自己紹介文不合格者は再試験
第3期重要動詞、数字、時間表現Unit3-4
07/02【暗誦】私の日記1再試験などの措置はなし
07/??定期期末試験事務所より日程発表

以下、春学期のコースイメージを紹介しよう。

第一関門:発音確認テストまで

【学習目標】(4月から5月初旬)
  • もっとも基本的な拼音(ピンイン)に習熟する。
  • 声調と中国語の母音、子音に慣れ、自分でも発音できる。
  • 簡単な単語(2-4音節)を組み合わせて、平易な挨拶文が言える。
  • 【教科書範囲】使用せず(「話す中国語1」ユニット1が該当するが、別途作成した発音入門テキストを利用する)、オンデマンドビデオ用に作成した教材を別途配布する。

今年度から新しい試みとして、オンデマンドビデオを採用し、発音基礎の部分については早稲田ポータルを通して勉強することが出来るようにした。毎年この時期に学習する発音入門の部分をやむえず欠席してしまったために、授業について行けなくなり、単位を修得できない諸君が数名出るため、ビデオでリカバリできるように配慮した。また、すでに学習済みの事項でも分からなくなったので、もう一度復習したいと言うときにオンデマンドは有効であろう。詳しくは早稲田ポータルで確認してもらいたいが、ぜひ有効に活用して欲しい。

毎年、基本事項の理解度を測るため、ゴールデンウィーク明けに「発音確認テスト」を実施している。内容は基本単語や語句をピンインで書き取るというもの。100点満点中70点が取れないものは合格するまで何度でも受験せねばならない。

たいがいの者は5月中に合格できるが、なかには6月までかかる者もいる。最後まで合格できなかったら、期末試験を受ける前の段階で再履修が決定するので、なめてかからず努力すること。過去のデータを踏まえれば、春学期の場合、出席率と成績は完全な相関関係にある。例年、サークルに入って浮かれすぎて4月の授業を欠席する者は不合格になるケースが多い。 無遅刻無欠席を心がけること。

第二関門:自己紹介文の暗誦

【学習目標】(5月初旬から下旬)
  • 発音の完全習熟を目指す。
  • 中国語を読む「快感」を身につける。
  • 基本文型を理解し、覚えた語彙を利用して、平易な文章を書く。
  • 【教科書範囲】「理香と王麗1」ユニット2

ゴールデンウィークに入る前あたりから、ユニット2に取りかかりる。このため、5月下旬までにはユニット3に入れるかもしれない。 英語と余り変わらない基本文型が中心なので、文法的には極めて平易。ただし、バリエーションの多い疑問文には多少注意を要するかもしれない。学習目標にも記したとおり、一定の長さの文章に読み慣れることが第一の目標である。単に読めればよいのではなく、読むことが楽しく感じられるようになるまで、繰り返し読む。これを怠ると、後々まで苦労することになる。

5月下旬には第一回目の暗誦テストを実施する。ひな形を配布するので、適宜自分に合わせて書き換えた「自己紹介」を作成し、暗誦してもらう。授業90分まるまる一回分を費やし、順次クラス全員の前で大声でかつ明瞭に自己紹介を中国語でしてもらう。文字数にしておおよそ300文字程度。この課題は期末試験(ヒアリングを含む筆記試験)と併せ、成績評価の重要な要素となるので、留意してほしい。

当然ながら単に言えればよいのではなく、発音のチェックに加えて、全員にきちんと聞こえるように話せたかどうかをチェックし、点数化する。まだ授業が始まったばかりの頃は不安だろうが、この時期になると、クラスの雰囲気もアットホームになるので、みな楽しみながら出来るようだ。互いに中国語漢字音の姓で(あるいは、その変形というべきか)呼び合うようになるのも、この頃からである。

私の授業は楽しく中国語を学べるように配慮しているが、それは気の抜けた「まったり」ではない。快い緊張感を伴うものにしたいと思っている。

第三関門:暗誦テスト「私の日記」その一

【学習目標】(6月から7月初旬)
  • 「有」「在」を活用して、「~が~にある」、「~に~がある」の表現に慣れる。
  • 年月日、曜日、時刻の表現に慣れる。
  • 金額の表現(人民元の単位さまざま)
  • 前置詞の「在」と動詞の「在」の違いを見分ける。
  • 基本文型を理解し、覚えた語彙を利用して、平易な文章を書く。
  • 【教科書範囲】「理香と王麗1」ユニット3,4(途中まで)

初期の発音習熟の時期は終わり、基本文型を活用して、様々な動詞を活用していろいろな表現を学ぶ段階に入る。特に存在、所有を表現する「在」「有」は重要。このほかにも一人で中国を旅するうえで必須となる日時の表現及び金額の表現を学ぶ。

この段階になると、語彙も増え、使える表現も出そろってくる。「これ、食う」「ハラ減った」「要らない」「欲しい」とたいがいのサバイバル的中国語は使えるレベルに達する。実際、私の言うことを真に受けて一人で中国を旅してきて、「意外と大丈夫でした」と自信をつけて帰ってきた者もいる。

春学期の総仕上げとして、7月初旬には暗誦テスト「私の日記その一」を実施する。日記風に一日の生活を記した文章を暗誦してもらうもので、内容は朝起きて、~して、~して、最後は寝ました…というものだが、人間が生きてゆくために最低限に必要な「食う」「寝る」+αを表現したひな形の文を用意するので、自分の好みに合わせて書き換えたうえで暗誦してほしい。

前回と同様に順次クラス全員の前に出てきて暗誦する。400文字程度になる。ただし、今回は新たに中国語の質問(計3問)が加わる。事前に提示した20問の中から出題する簡単なものだが、中国人のTA(Teaching Assistant)に聞かれると、慌ててしまう者もいるので、余裕が持てるように万全の注意をして臨んで欲しい。

最後の関門:定期試験

7月末、定期試験を実施する。定期試験期間中の実施となるので、7月の第3週から第4週になるだろう。試験範囲は一冊目ユニット2から4までとなるが、一冊目が全て終わらないことの方が多いので、時期が来たら別途お知らせする。

以上

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